2014年09月05日

伊良湖から一番近い島

 

 伊良湖から15分、神島に行ってきました。

  ここは三重県になるので、船の看板も鳥羽方面しかありません。


 三島由紀夫がギリシャを旅して、エーゲ海を舞台にした執筆を思い立ち、

父親のつてで、そのイメージに似た島を探してもらったのが神島だったとか。

 

 汚れたものがなにもなく、我々でさえもたちまち浄化され6時には起きる始末。

と三島由紀夫が言ってしまうほど、島は素朴で、生きることが全てで、他は何も

いらないと思えてしまう空気がそこにあります。

 

 

 島は山になっていて、1周するのに4時間もあればいいでしょうか。

灯台への道のりはガラパゴス諸島みたいです。

 階段はありますが、人がほとんど歩かないため、大きなミミズ、

ほとんど見かけなくなったでっかいかたつむり。

たまに、綺麗な蝶々。いろんな色のトカゲ。まぁ半泣き状態です。

 

 ところが、灯台から反対側へ行くと・・・。

 

まるでご褒美のように。

カルスト地形(石灰岩が浸食されたもの)が姿を現してくれました。

その下をのぞけば、神島のあまちゃんたちが潜る美しい海です。

そんな島を1周し、禊ぎを終えると、おいしい海の幸が待っていてくれます。

あわび、たい、あじの新鮮なお刺身。おおきな生牡蠣。

それだけでおなかいっぱいなのに、まだまだ出てきます。

10月には伊勢エビ解禁ですから、その時期も良さそう。

 夕方、お散歩すれば、島のおばあちゃんたちも歩いていました。

こんなアップダウンのすごいとこに住んでれば、そりゃ足腰強いってもんです。

どのおばあちゃんも声をかけてくれて、やさしい。

昔はあまちゃんだったのかなぁ。

島に1週間も滞在すれば、いらないものが全部こそげ落ちて、

さっぱりとした自分になれるでしょう。

また、行きたいと思います。




  


Posted by たんご at 21:08Comments(2)